公認会計士の日常

公認会計士とは?現役会計士が語る仕事内容と税理士との違い

公認会計士とは?現役会計士が語る仕事内容と税理士との違い
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こんにちは、ひでともです。

 

公認会計士試験に合格してからずっと思っている事があります。

 

公認会計士の知名度が低い!!

 

友人に「仕事何してるの〜?」と聞かれて会計士と言っても「税理士みたいなもの?」と言われてしまいます。

 

確かに税理士も公認会計士も同じ「数字を使いそうな士業」なのですが、圧倒的な税理士の知名度前には敵わないです(笑)

 

今回は公認会計士とは何かについて、税理士との違いを上げながらお話したいと思います!

 

個人的にもう少し公認会計士の知名度上げたいぞという強い思いもありますが(笑)

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公認会計士とは?

 

公認会計士は会計・監査のプロです!

 

会計はともかく監査ってなに??

 

という方のために、監査について、会計士の仕事と役割に触れながらお話していきます!

公認会計士の主な仕事と役割

 

公認会計士の仕事は企業の財務諸表(決算書)が正しいことを第三者の立場から保証することです。

 

突然ですがあなたは株って買った事はありますか?

 

もし買った事がある人なら株関連の本で「決算書の見方」みたいなものが書いてあるのを覚えているかもしれません。

 

ある1年間の売上金額とそれに掛かった費用を引いて、その年の利益を表しているのが「損益計算書」です。

 

そして、決算日時点で企業が持っている資産(建物など)や負債(借金など)を表しているのが「貸借対照表」です。

 

その他に聞いたことがあるかもしれない決算書としては「キャッシュフロー計算書」というものもありますよね!

 

損益計算書が1年間の「利益」にスポットを当てているのに対して、キャッシュフロー計算書では1年間の「お金」の動きについて説明しているものです。

 

そしてこれらの決算書は簡単に言えば企業の成績表のようなものです。

 

ではこの成績表は誰が作っているのでしょう?

 

それは他ならぬ企業「自身」です。

 

自分の成績表を自分で作って投資家などに提示されますが、あなたはその成績表信じられますか?

 

業績が良い時は問題ないかもしれませんが、業績が悪い時、ついつい「よく見せよう」と嘘の情報を決算書に載せてしまう場合があります。

 

これを粉飾と言います。

 

これでは投資家などは安心してその企業に投資をしたりお金を貸したり出来ませんよね!

 

だから、会計・監査のプロである公認会計士が監査を行うことで「決算書にズルはありませんよ」と保証することで投資家保護を図っているんです。

 

税理士の主な仕事と役割は?

 

では税理士の仕事はどうでしょう?

 

公認会計士とよく似ている資格である税理士、確かに簿記の資格の延長にあるためとても似ているように感じますよね!

 

税理士は、納税者に代わって税金の申告(税務申告)を行う税務代理、税務書類の作成や提出の代行や税務に関する相談が業務です。

 

公認会計士と税理士の違い

 

公認会計士と税理士、ここまで読んでいただいたあなたなら「なんとなく違うな」ということはご理解頂けたのではないでしょうか?

 

それぞれの仕事内容でお話したことは「公認会計士法」と「税理士法」で規定されている「独占業務」であり、それぞれの資格保有者しか行う事が出来ない業務です。

 

また、税理士が相談者(クライアント)のそばに寄り添い税務業務を行うのに対して、公認会計士は企業(クライアント)から独立した第三者の立場から監査業務を行います。

 

このように仕事内容の違いだけでなくお客さんとの立場の違いもあるんです!

 

税理士が個人事業主や中小企業にまで広く税務相談や税務代行を行なっているのに対し、公認会計士は基本的に大企業相手にしか商売をしていません

 

企業の作成した決算書が多くの人に見られ、投資などの対象になるのであれば、ちゃんと作られているか外部の専門家が評価しましょうと考えるためです。

 

だから税理士は誰にでも身近な「税」を取り扱う身近な存在としてよく知られているのに対し、大きな企業相手が主な仕事である公認会計士の知名度が低くなるのも仕方ないのかもしれません。

 

公認会計士の独占業務 : 監査業務
税理士の独占業務   : 税務業務
お客さんとの関係
公認会計士:独立の立場
税理士  :寄り添う立場

公認会計士は税理士になれる!?

 

実は公認会計士は税理士登録をすることで、税理士の独占業務である税務業務をすることが出来ます。

 

会計士vs税理士の不毛な争い

 

会計士は大きな企業を相手に商売していうだけではなく、税理士登録をすることが出来ます。

 

税理士は会計士登録が出来ません。

 

だから公認会計士の方が上位資格だ!

 

みたいに言う人もいるし、公認会計士出身税理士が増えて税理士業界と会計士業界で揉めているという残念な状況です(笑)

 

公認会計士に合格すると実務補修所という施設で実務の勉強をするのですが、税理士登録するなら税金科目は必須だ!

 

など、両方の業界のお偉い「おじさん達」が勝手に揉めているせいで、税理士登録するかも分からない多くの若手会計士が補修所の試験の難化などで割りを食っているという現状もありますw

 

個人的には会計士としての業務は出来るけど、いきなり開業税理士やれるかと言われるとそれは無理だと思います。

 

確かに会計士試験では租税法を学びますが、税理士には到底及ばぬレベルです。

 

いずれにせよ、これだけ公認会計士と税理士は異なる資格だって事です。

 

なお海外で税理士という資格は珍しく、基本的に会計士が税理士業務をやってたりします。

 

この辺を一本化すれば解決しそうですが、おじさん達の覇権を掛けた縄張り争いの根は深いようです。

 

別にどちらがすごいとかそういうのはないと思います。

 

会計士と税理士が争うのは和食とフレンチのどちらが美味しいかを争うぐらい不毛なことです。

 

最後に・・・

 

公認会計士と税理士の違いについて少しでも知って頂けたでしょうか?

 

最後は個人的な愚痴のようになってしまいましたが(汗)

 

ちなみに余談ですが、合コンなどで「税理士みたいなもん」と言ってるのは公認会計士がいたら違いが分かるフリをしてあげてください(笑)

 

専門が実は違うんだよということを知っている相手に出会うととても嬉しく感じますのでw

 

もし、この記事であなたが税理士や公認会計士に興味を持っていただけたのなら幸いです。

 

勉強してみようかな!?と思った方はまず簿記3級から始めて見てください!

 

別に会計士目指すほどガチではないよというあなたも、簿記(会計)の知識はこれからは必須ですよ!

 

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