こんにちは、公認会計士ひでともです。
僕が会計士を目指した際に、解答を覚えるために行った「要約」を公開します。
公認会計士試験の勉強法!僕が実践した資産テキストを作る方法。
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構成は、まずは問題文とこれに対する解答例を記載し、実際に僕が記憶する際にどのような要約方法をとったのかを記載していきます。
公認会計士試験合格を目指した際に、完全な暗記ではなく「点を稼げる暗記」という方針をとったため、解答例を少しアレンジしたりしていますが、会計士試験に合格するための理解や大枠としての理解としては十分だと思っています。
この方法で、僕は論文式試験の全国模試で財務理論の一部で20位以内をとり、また全科目の順位も同じ教室内で常に上位を維持していました。記憶に対する努力量に対してコスパの良く、それなりに効果のある学習方法だと思っています。
それでは、さっそく本題に入りたいと思います。
1.概念フレームワーク_意思決定との関連性・信頼性(問題と回答)
問題と回答
【問題】意思決定との関連性・信頼性
意思決定との関連性に関する以下の各問に答えなさい。
(1)意思決定との関連性について説明しなさい
(2)意思決定との関連性をさせる2つの特性について説明しなさい
信頼性について以下の各問に答えなさい。
(3)信頼性について説明しなさい
(4)意思決定との関連性と信頼性の関係について説明しなさい
【解答例】
(1)意思決定との関連性
意思決定との関連性とは、会計基準が将来の投資の成果についての予測に関連する内容を含んでおり、企業価値の推定を通じた投資家による意思決定に積極的な影響を与えて貢献することである。
【出典:「財務会計の概念フレームワーク」第2章 本文3項】
(2)意思決定との関連性をさせる2つの特性
会計情報が投資の意思決定に貢献するか否かは、第一にそれが情報価値を有しているか否かと関わっており、情報価値とは、投資家の予測や行動が当該情報の入手によって改善されることをいう。
会計基準の設定局面において、新たな基準に基づく会計情報の情報価値は不確かな場合も多い。そのケースでは、投資家による情報ニーズの存在が、情報価値を期待される。そのような期待に基づいて、情報価値の存否について事前に確たることが言えない場合であっても、投資家からの要求にこたえるために会計基準の設定・改廃が行われることもある。
この意味で、情報価値の存在と情報ニーズの充足は、意思決定との関連性を支える2つの特性と位置づけられる。
【出典:「財務会計の概念フレームワーク」第2章 本文4項】
(3)信頼性
意思決定有用性とは、意思決定との関連の他に、信頼性にも支えられている。
信頼性とは、中立性・検証可能性・表現の忠実性などに支えられ、会計情報が信頼に足る情報であることである。
【出典:「財務会計の概念フレームワーク」第2章 本文6項】
(4)意思決定との関連性と信頼性の関係
意思決定との関連性と信頼性は同時に満たすことが可能な場合もあれば、両者の間にトレードオフが生じることもある。
ある種の情報が、いずれかの特性を高める反面で、他方の特性を損なうケースもあり得る。両特性間にトレードオフの関係がみられる場合は、双方の特性を考慮に入れたうえで、新たな基準のもとで期待される会計情報の有用性を総合的に判断することになる。
【出典:「財務会計の概念フレームワーク」第2章 本文8項】
2.概念フレームワーク_意思決定との関連性と信頼性(要約)
要約
【要約】概念フレームワーク_意思決定との関連性と信頼性
(1)意思決定との関連性
意思決定との関連性⇒会計情報が将来の投資成果予測に関連する内容を含み、意思決定に影響を与え、貢献する必要
機能:情報提供機能
(2)意思決定との関連性をさせる2つの特性
情報価値&情報ニーズ
⇒情報ニーズの充足が情報価値を期待させ、情報の入手で投資家の行動が改善
(3)信頼性
信頼性(中立性・検証可能性・表現の忠実性)
機能:利害調整機能
(4)意思決定との関連性と信頼性の関係
2パターン:①同時に満たす場合、②トレードオフの場合
②の場合には、双方を考慮し新基準に期待される有用性を総合的に判断
(※)略語・用語の意味
要約で使用している略語や用語の意味です。
こちらは、一般的な略語・用語もありますが、僕が記憶する上で覚えやすいようにしているものも含まれます。
なし
3.要約のポイント
当該論点の要約ポイントは、意思決定との関連性を支える2つの特性の関係です。信頼性についてはそのまま覚えてしまう方が早いかもしれません。また、両者の関係性については基本はトレードオフの部分のみが重要になってきます。
会計情報の質的特性については、次以降の記事でも記載しますが、これらの情報を含めた全体的な図のイメージで理解しておくと良いです。
4.利用上の注意点
本要約は、僕が会計士試験合格を目指していた2013年~2015年頃の基準に基づいて作成しています。公開の主要な目的は、試験勉強時にどのような要約をすべきなのかという点の共有です。この辺りは予備校では細かく教えてもらえておらず、僕が独自に行ったノウハウなので、その点だけご留意いただいてご自身の勉強に活かしてください。
最新の会計基準に対する要約は、必要に応じて別途公開していく予定ですのでご承知おきください。