こんにちは!ひでともです。
簿記3級って独学で合格出来ますか?と聞かれることが良くあります。
まず結論から言うと「可能です」。
というのも、簿記3級の難易度はそれほど高くないからです。実際に独学で合格している人も多いので、まずは自分のレベルを確認して、適切な勉強方法で適切な学習時間を確保すれば独学での合格は比較的簡単です!
あなたの周りでは独学での合格は無理!そういう人もいるかもしれません。
ですが、合格できない人は適切な方法で勉強していないか勉強時間が明らかに足りていないなど、何かしら問題がある可能性が高いです!
何度も言いますが、簿記3級は適切な勉強方法で適切な時間学習すれば誰でも受かる試験です。
それぞれの学習スタイルに合わせて必要な学習方法は異なってきますのでそれに合わせた勉強方法を取っていくしかありません。
簿記の知識がある人とない人、電卓を普段から使っている人と全く触れたこともないひとなどなど、それぞれの状況が違うので、まったく同じ勉強スタイルは取れません。
例えばあなたが大学生であるのなら、毎日4~5時間くらい勉強できるかもしれませんし、社会人で仕事をしているのであれば1時間程度が限界でしょう。
こういった状況を踏まえてあなた自身にあった勉強スタイルで戦略的に勉強することが独学で簿記3級に合格するためにとても大事なことです。
そもそも簿記って何ですか?という方は以下の記事で説明しているので参考にしてください!
【簿記】新社会人・初心者向け!社会人に絶対必要な会計力
簿記3級の難易度
ここからお話しする簿記3級の難易度ですが、その前にここでお話している簿記3級とは日本商工会議所が実施している日商簿記検定の事を指します。
同じように簿記3級でも全国経理教育協会の実施している全経簿記検定もありますが、そちらのことではないのでご注意ください。ちなみに世間で言う「簿記3級」とは一般的に「日商簿記3級」の事を指しています。
平成28年から簿記検定で試験範囲が変わり、やや難易度が上がったと言われています。
ですが簿記3級に関しては、そこまで難易度に大きな変化はなかったようです。
微妙に出題範囲が変更されてはいますが、みなさんがこれから簿記3級を目指す上ではどう対応するかが大事で、出題範囲がどう変わったかは大きな問題ではありませんので、ご安心ください。
今後も傾向が変わるかもしれませんが、簿記検定は結構に世の中の要請に応じてその傾向を変えます。
「簿記検定持ってるやつを採用したのに、全然簿記出来ないじゃないか」そんなことを言われてしまうと「簿記は評価されない⇒簿記検定を受験する人が減る」といったように簿記検定の価値が下がってしまうので、ある程度世間の動きに対応するのだと思います。
とは言え、それほど大きく難易度が上がることはないと予想されています。
あなたがもし初めて簿記3級合格を目指す場合には計算や専門用語に苦戦して難易度が高いと感じるかもしれません。
でもそれはどの資格だった同じですよね!初めてやることは難しく感じるものです!
そもそも簿記3級受験生は、学生や主婦と様々な層の人が幅広く受けている試験ですし、合格点が決まっているので「上位100人しか受かりませんよ」というものではないのです。
そう、勉強さえすれば誰でも合格することができます。
ちなみにここ最近の合格率は3割以上となっていて、難易度としては決して高くはない資格試験になります。
直近の第147回試験では40.3%、第146回ではなんと50.9%もの合格率です。
そこそこ高くないですか?
しかもこの中には受験はするけど時間がなくて、ほとんどまともに勉強できなかったという人もかなりいますので、実際に合格を目指してきっちり勉強した人の合格率はもっと高いでしょう。
以上のように、簿記3級の難易度は高くはないのですが、少ない勉強時間で必ず合格するには戦略が重要になります。稀に10時間の独学で合格したよ!っという人もいるようですが、例外中の例外、かなりポイントを絞ってヤマを張ったのが当たった場合と考えてください。
基本的にそうそうあたりませんので、簿記3級を甘く見て勉強をしないと、いくら難易度が低くても合格することはできません。
簿記3級の出題範囲は商業簿記で、大問ごとの最低点数はなく、7割以上取れれば合格です。7割と聞くと難易度が高いと感じる人もいるでしょうが、実はそれほど難しいわけではありません。
普通自動車免許試験は得点率9割が要求されているのにみんな免許持っていますよね?
それと同じで、必要な得点と難易度は必ずしも結び付きません!そして自動車免許の試験同様、簿記3級で出題される問題の傾向は基本的にパターン化されています。
ちなみに、簿記に限らず資格試験では一般的な傾向として、問題を使いまわすことが多いという特徴があります。
簿記3級もその例に漏れず、過去問などをしっかりと勉強すれば合格できると言われています。
そのためちゃんと勉強した受験生にとっては、難易度は決して高くないと言えます。
あ、これ進研ゼミで見た問題だ!という現象が起きるわけです(笑)
簿記3級の必要学習時間とスケジュール
簿記3級の合格に必要な学習時間は一般に50~100時間と言われています。え、50時間で受かる人と100時間の人って何が違うの?という質問が聞こえてきそうですが、勉強の質です。
質の高い勉強をしていれば50時間程度であっさり合格してしまう人がいると言うか実は50時間くらいの人が多いんです。
そして簿記3級の勉強パターンには2パターンあります。
- 長期分散型(1日の勉強時間少なめ)
- 短期集中型(1日の勉強時間多め)
長期分散型の勉強方法
長期目標型は社会人など、時間のない人向けの勉強方法です。とは言っても簿記3級なら1か月もあれば合格できます。
1日30分か~1時間程度と週末しか勉強時間を確保できない人は長期目標型で行くことがおすすめです。
ただし、やはり勉強時間は1日1時間を目安に確実に勉強していくことをおすすめします。
30時間も勉強できれば十分簿記3級のレベルは抑えたことになります。
ただし1か月勉強を続けるというのはなかなか難しく、ダレてしまいます。
それは人の性です。
1か月毎日1時間勉強できるよ!という方にはおすすめの方法です。何より勉強の習慣化ができます!
短期集中型
こちらは本当にぎゅっと学習時間を濃縮します。
主に大学生向けですが、1日に3~4時間学習し、7日間で終了です。
短期集中型での実質的な学習時間は21時間~28時間となります。
ちなみに先ほどの長期分散型より学習時間が短くなっていますが、問題ありません。
短期間で一気に学ぶので長期分散型のように前回の内容を思い出すのにかかる時間が短いためです。
そして何より簿記3級はそれくらい頑張れば受かる試験なんです!
1日3時間~4時間の学習を1週間続けることで、確実に実力が付きます。
7日間で全範囲終わらせるためにしっかり計画を立てて進めることで実現できます。
理想の配分は学習3時間、練習問題1時間です。
勉強方法は自分の性格に合わせて!
ふたつの学習方法をお伝えしましたが、あくまで目安です。
自分の性格や置かれている状況を考慮して好みのスタイルをとると良いと思います!
僕は結構短期で一気にタイプなので短期集中型をおすすめします!
短期間集中するのが得意な人やハマったら一気に行けちゃうよ!という方は短期間で一気に、逆に長期間コンスタントに勉強するのが得意だよ!という人は1か月かけてコツコツと・・・
といったように自分の得意不得意に合わせてやっていくと良いかと思います。
次回は・・・
少し長くなりましたが、次回は僕がおすすめする独学向けテキストと具体的な勉強方法、当日のアドバイスなどをお話していきます!
【関連記事】簿記3級に独学合格を目指すための具体的勉強法とおすすめテキスト
ここまで読んでいただきありがとうございました!
参考情報
簿記検定の最新の受験日程や受験情報についてはこちら!
日本商工会議所 検定試験トップ