こんにちは、ひでともです。
仕事が遅い、学習しない、そんな部下や後輩っていますよね。
働き方改革なんて叫ばれる昨今、少しでも仕事が出来るようになってバリバリ働いて貰わないとこっちも大変です。
そんな彼らにどうやって指摘、教育させたら良いんでしょう?
今回はそんな部下・後輩への指導方法を、僕が同僚から学んだことを踏まえてお話していきます。
パワハラ問題
まず注意しなければいけないのがパワハラです。
これも最近ではかなりうるさく言われるようになりました。
以前のように「バカヤロウ!」だの「辞めちまえ!」なんて言おうものならこちらも咎められかねません。
そんなんでこっちが叩かれたらたまったもんじゃないですよね。
みんなの前で怒鳴る、強く指摘する、これらはパワハラと捉えられかねませんので可能な限り避けた方が良いでしょう。
業務上必要な範囲での注意は相手が不満に思おうがパワハラにはなりませんので、必要以上にパワハラを恐れる必要はないですけどね。
怒ることのデメリット
やっぱり注意するなら怒りたくなるのが人間。
では怒る事のデメリットを考えましょう。
部下や後輩が成長しないリスク
基本的に怒られたりすると、人は防衛本能から反射的に自分を守ろうとするそうです。
そうすると誤った自己正当化を行ってしまいます。
上司や先輩に対して「俺は俺なりの努力をしているのに何故怒られるのか」と強い反発心を抱くだけで反省が二の次になりがちです。
その場はとりあえず謝ってやり過ごしてたのかも!
自分の健康にもよくない
相手のミスを指摘して、怒るとスッキリするように感じますよね?
実はそうでもないんです。
人間や犬などの高等生物の脳には「大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)」と呼ばれる部分があります。
この大脳辺縁系は喜怒哀楽の感情を司る機能で、膨大なエネルギーを必要とします。
そしてここで消費された酸素の2%ほどが活性酸素という老化や病気を引き起こす要因となる物質に変化するそうです。
怒るとスッキリするように思いますが、怒哀については長期的にはマイナスです。
※喜楽については別の物質により問題にはならないそうです。
相手も変わらず、自分の体に悪いなら避けた方が良いでしょう。
周りへの影響
そうなんです、怒ってる人がいると周りの手が止まるんです。
もちろん感情的な影響もありますが、それに起因して手が止まるというのは大問題。
全体の作業効率が一時的に大きく下がります。
怒りのデメリットまとめ
怒ると「部下は自己正当化」「本人はストレス」「周りは作業効率低下」とあまりよくない影響ばかりです。
ここはグッと怒りを堪えて、指摘方法を考えましょう。
部下・後輩への指導で自分を成長させる。
ただミスや仕事が遅いのを怒ってるだけではあなたの時間が無駄になっちゃいます。
どうせ指摘するなら、ついでに自分も成長させてしまいましょう(笑)
部下・後輩が仕事が出来ない理由を考える。
まずは原因の究明です。
根掘り葉掘り質問するのではなく、日頃から気軽なコミュニケーションをとるようにしましょう。
飲みに誘うとそれはそれでよく思われないかもしれません。
仕事中や休憩中に軽い雑談をしたときなど、部下や後輩が気楽に話せる空気を作ると結構相談してくれるものです。
その時には、
- 昼休みにしっかり勉強出来る環境確保
⇒メンバーも勉強をしていることを知っていたので、昼休みに邪魔しないようにお願いしてみました。 - 帰った後に仕事のことで心配事が極力起きない
⇒心配性だったので、帰る前に気になってることなんかがないか簡単に話をしてから帰すようにしてみました。
すると、これが功を奏したのか、本人の中で心配事が減り、仕事のミスがグッと減りました!
部下・後輩のミスに理解を示す。
明らかに部下・後輩のミスだったとしても、一定の理解を示してあげると良いです。
本人だって分かってはいますが、それを真っ向から指摘されるとさっき話した「自己防衛」のための言い訳に突入します。
ガッツリ怒りたい気持ちを堪えて、一定の理解を示しましょう。
いきなりバーンと怒られるより、最初に事情を聞いてくれた方が、その後いろいろスムーズに話やすいですよね。
ダメなミスはダメですし、二度と起こしてはいけません。
ただ、どうして仕事が遅れているのか・ミスをしたのか、そういった本質的な背景を探るためにも、いったん事情に理解を示すのも大切だったりします。
部下・後輩が期待されていると思わせる
心理学者のフロイトによると人は「性の衝動」と「偉くなりたいという願望」の二つによって行動するそうです。
自分が期待されて任された仕事、不安は山のようにあっても何となく頑張ってみよう!と言う気になった経験は誰しもあるはず。
完全にこの二つとは思わないですが、よくよく考えてみると当てはまる気もします。
じゃあどうすれば良いのかと言えば、部下や後輩が望む通りの評価をしてみれば良いんです。
「君の頑張りは評価し、感謝している。○○を少し変えれば更に良くなると思う」
と言う具合にいつも否定ばかりする僕に同僚からの教えを元に、上のように伝えた所、部下がびっくりするくらい伸びました。
肯定+さらなる成長の期待で、マイナスのイメージはありません。
もちろん褒められている部下(実際には注意されているのに)も悪い気はしません。
こうやって、小さなことですが、ちょっとずつ積み重ねて部下を成長させていくしかありません。
最後に・・・
仕事が遅かったり、自分で考えてくれない部下や後輩に怒るのは当然です。
イライラしますし、思い切って強く非難するのも手段だと思います。
しかし、その前に、相手のミスの原因などに一定の理解を示してあげる事が、
優秀な上司、先輩なんだなと超優秀な上司や同僚の姿を見ていて思いました。
彼らは無意識か分かりませんが、とにかく部下・後輩の言い分にしっかりとした理解を示し、前向きな話の間に改善点を織り込んでいました。
これは、カーネギーの人を動かす三原則から学んだことです。
>>「人を動かす」三原則!カーネギーから簡単に実践出来る人付き合いのコツを学ぶ!
批判するのは簡単ですが、相手自身に考え方や行動を変えて貰うのがいかに忍耐のいる作業なのか思い知った瞬間でした。
ついついイラっとしてしまうのは誰しもあること、僕も人間ですから「張り倒してやりたい!」と一瞬思う事が多々あります。
でも、即座に怒鳴りつけることに意味はない事を同僚から学んで以来、まずグッと堪える努力が出来るようになりました。
今では後輩も結構しっかり成長してくれて、結果的に僕が楽出来るようになるという予想外の事態に(笑)
あのまま怒り続けていたらもっと別な悪い展開になっていたかもしれません。
結局自分の首を締めることになりかねませんので、いらぬ争いは避けるべきなんですね!
それでも話を聞いてくれる先輩・上司と思って貰えているからこそ、僕の話にも耳を傾けてくれるようになったんじゃないかなぁと思う今日この頃です。
あなたも、一度グッと堪えてみると良いかもしれませんよ!
ここまで読んでいただきありがとうございました!