こんにちは、公認会計士ひでともです。
最近は副業ブームだけでなく、スキルアップとして「簿記」の重要性が再認識されつつあります。
会計が分からずに副業や起業をするのは結構リスキーですし、会計的思考の有無は、人生のお金の問題から解放される上でも大切です。
そこでこの記事では、簿記3級合格を目指す社会人の方向けに、次のような悩みを解決するものになっています。
- 社会人が簿記3級を取得するのに2ヶ月必要と聞いたけど、、、
- 1ヶ月前から社会人が簿記3級に取り組んでも合格は難しいのか?
- 社会人が簿記3級に受かるための勉強方法は?
- 簿記3級は独学で行けると聞いたけど?
【2ヶ月必要?】簿記3級社会人合格に必要な勉強時間と学習方法【独学は無理】
よく、社会人が簿記3級に受かるには2ヶ月の勉強時間が必要と聞きます。
- これは実際のところ妥当なのか?
- そんなに時間がかかるのか?
- あるいはそんなもんで良いのか?
と人によって様々な思いがあるのではないでしょうか。
また、独学でいけるか?と言われると「無理」というか、非効率なのでおすすめはしません。
独学をお勧めしない理由は、後半でお話していきます。
それでは、まずは社会人が簿記3級合格に2ヶ月必要な理由についてお話していきます。
社会人が簿記3級合格に必要な勉強時間が2ヶ月の理由
理由としては単純な話で、
標準的な学習時間を踏まえると2ヶ月くらいが無理なくやれる範囲だからです。
簿記3級に合格するにはざっくり50〜100時間の勉強時間が必要になると言われています。
これは社会人であろうとなかろうと、だいたいみんな同じくらいの時間です。
そして50時間は流石に初心者では厳しいかもしれませんので、間をとって72時間程度で考えてみます。
仮に平日1時間、土日2時間ずつ勉強すると、2ヶ月で平日40時間、土日32時間くらいなので合計72時間です。
そう考えると、2ヶ月かかるというのは割と妥当な線と言えますね
というよりも、より確実に合格を目指すのであれば2ヶ月くらいの勉強時間を見ておいた方が安心とも言えるでしょう。
2ヶ月合格のための勉強時間の捻出方法
平日の朝か晩に1時間捻出するのは、割と簡単です。
忙しいと思っていても、これまで僕が相談に乗ってきた方のほとんどが1時間くらいなら捻出できているからです。
ちなみに朝か晩と言いましたが、僕は朝活をお薦めしています。
1日仕事して疲れた後の1時間より、朝目覚めて元気な時の1時間の方が遥かにやる気が出ますからね!
急な仕事などの割り込みの予定に邪魔されるリスクも下がります。
そして土日2時間は同じ理屈で、朝起きてから午前中だけ勉強すればOK。
7時に起きれば9時まで。
午前中というより朝の時間だけなので、休みの日は丸々残ったままです。
1ヶ月前から簿記3級を目指しても社会人は合格できるか?
2ヶ月が目安とは言え、簿記3級の試験は年に3回(6,11,2月)にしかありません。
目指した時期や、会社のキャリアアップの都合で必ずしも2ヶ月の余裕がない場合もあります。
とするなら、1ヶ月程度でも行けるのか?
という疑問が生まれるのは当然だと思います。
結論としては、「物理的には行ける」という回答になります。
これは短期合格を目指すとなると、勉強時間の確保の問題だけではなく、
- 本人のセンスや飲み込みの良さ
- 過去の経験値
といった影響を少なからず受けるからです。
このため、1ヶ月のような短期合格の話で合格できるかどうかの判断基準は、「物理的に時間を確保できるか?」という論点に落ち着きます。
では、毎日どの程度の勉強が必要か考えてみましょう。
2ヶ月合格と同じ72時間の勉強時間と仮定して考えていきます。
- 平日の学習時間を1.5時間にすると1ヶ月で30時間
- 土日をそれぞれ4時間にすると、32時間
これで合計72時間。
2ヶ月合格と同じ時間を確保できました。
平日は1時間しか無理だよ、、、という場合には、土日を6.5時間にすれば勉強量的には足ります。
いずれにせよ、1ヶ月という短期で合格するために、それなりに予定を切り捨ててギュッと集中する必要がありますね!
ちなみに、あくまで考察として超超短期で合格する方法について考えた記事がこちらです。
簿記3級の勉強時間を最短(1〜2週間)にして合格する方法
こんにちは、公認会計士ひでともです。 簿記3級の合格に必要な平均勉強時間は50〜100時間と言われています。 出来るだけ最短で合格するためにはどうしたら良いのか?について考 ...
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学生向きで、社会人には不向きかもしれませんが、
- 休暇のタイミングで一気に、、、
- マジで試験まで時間がないんです
こう言う場合に役立つ方法だと思います。
社会人が簿記3級に合格するための学習方法
ここからは、社会人が簿記3級に合格するための学習方法についてお話していきます。
基本的にすべき学習「内容」は、大学生だろうと社会人であろうと同じです。
ただ社会人の場合には、まとまった時間が土日のような休日にしか取れません。
ということで、大学生とは異なり学習「手段」の選び方が大切になってきます。
つまり、「何」を学習するか?ではなく、「誰から」学習するのか?ということです。
社会人の簿記3級学習手段に独学が向かない理由
ここまでで、社会人にとって、学習時間を自由に確保するのが難しいという点は既にお話してきました。
あなたも感覚的に理解されていると思います。
とすると、独学というものは社会人にはあまり向いていないと言うことになります。
独学最大のメリットは、コストを抑えられる点にあります。
「学習期間を最短にする」というメリットを捨てて「コスト」を取る方法と言えます。
コストが抑えられる理由として、質問する講師がいない(自分や本で解決する)というのが大きいです。
「誰から学習するか?」という観点で言うと「自分(や本)から」になります。
このため、
- 多少の非効率部分を飲み込める
- 時間をある程度多くかけられる
- 自分でじっくり考えることができる
こういう属性の人に向いています。
これに当てはまるのは、主に大学生です。
したがって社会人が捻出できる時間を考慮すると、独学は不向きと言えます。
例えば、日頃から経理の仕事をしているといった簿記に対する素養がない限り独学はおすすめしません。
社会人の簿記3級学習手段はオンラインスクール一択
では、社会人が簿記3級に合格するための学習手段はどうしたら良いのか?というと
オンラインスクール一択です。
なぜかと言うと、授業を自分の自由なタイミングで受けられるからです。
通学型の資格スクールの場合、夕方以降に授業が行われるケースが大半です。
しかし、社会人の場合には人によって勉強の時間を確保できる時間帯は異なります。
だから、画一的に「この時間ですよ!」と定められている通学型の講座は不向きです。
もちろん通学型には通学型にしかないメリットもあります。
例えば、オンラインスクールだと自分でちゃんと授業を受けなければいけません。
教室にいるわけではないので、授業を聞きながら何か別なことをすることも出来てしまいますし、集中できない可能性があります。
こう言ったオンラインスクールのデメリットをカバーしているという意味で、通学型にもメリットがあります。
ただ、それらを踏まえた上でなお、僕はオンラインスクールをおすすめします。
繰り返しになってしまいますが、自分の都合に合わせられるというメリットは捨てがたいからです。
オンラインスクールなら、スタディングがおすすめ
ちなみに、コストを抑えて簿記3級の講座を受講するのであれば、スタディングの講座がおすすめです。
CMでもおなじみの、このロゴのスクールです。
スタディングでは、簿記3級であれば、3,850円で受講できます(2024/3/12現在)。
大原やTACなどでは、2~3万円するので、破格だと思います。
基礎的な勉強はすべてスマホで受講できますし、講座の時間や問題量も十分あります。
※画像はスタディングのHPより
まあスタディングで勉強しておけば良いんじゃない?という感じです。
あと会計士目線で割りとこれが良いなと思ったのは、簿記1級講座まであることです。
大半のスクールは簿記2級までしかなく、さらなるステップアップを目指した時に同じ教材で勉強できなくなってしまいます。
これに対してスタディングの場合は、一気通貫して同じスクールの見慣れたテキストの形式で1級まで行けるので、良いかなと思います。
簿記1級講座まで用意するということは、スクール自体が簿記に力を入れているという証でもありますしね。
ちなみに、公認会計士までを視野にいれるのであれば、CPA会計学院で簿記3級を勉強するのがおすすめです。
【まとめ】【2ヶ月必要?】簿記3級社会人合格に必要な勉強時間と学習方法【独学は無理】
- 社会人が簿記3級合格に必要な勉強時間は2ヶ月(平日1時間、土日2時間)
- 社会人が1ヶ月で簿記3級合格は「物理的には」可能(平日1.5時間、土日4時間)
- 社会人が簿記3級に独学で合格するのは非効率なのでおすすめできない
- 社会人が簿記3級に2ヶ月で合格するならオンラインスクール(スタディング)