こんにちは、公認会計士ひでともです。
僕が会計士を目指した際に、解答を覚えるために行った「要約」を公開します。
公認会計士試験の勉強法!僕が実践した資産テキストを作る方法。
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構成は、まずは問題文とこれに対する解答例を記載し、実際に僕が記憶する際にどのような要約方法をとったのかを記載していきます。
公認会計士試験合格を目指した際に、完全な暗記ではなく「点を稼げる暗記」という方針をとったため、解答例を少しアレンジしたりしていますが、会計士試験に合格するための理解や大枠としての理解としては十分だと思っています。
この方法で、僕は論文式試験の全国模試で財務理論の一部で20位以内をとり、また全科目の順位も同じ教室内で常に上位を維持していました。記憶に対する努力量に対してコスパの良く、それなりに効果のある学習方法だと思っています。
それでは、さっそく本題に入りたいと思います。
1.概フレ 財務諸表の構成要素 包括利益・純利益(問題と回答)
問題と回答
【問題】財務諸表の構成要素 包括利益・純利益
(1)包括利益の定義を説明しなさい。
(2)純利益の定義を説明しなさい。
(3)包括利益と純利益との関係を説明しなさい。
【解答例】
(1)包括利益の定義
包括利益とは、特定期間における純資産の変動額のうち、方向主体の所有者である株主、子会社の非支配株主、および将来それらになりうるオプションの所有者との直接的な取引によらない部分をいう。
【出典:「財務会計の概念フレームワーク」第3章 条文、本文8項】
(2)純利益の定義
純利益とは、特定期間の期末までに生じた純資産の変動額(報告主体の所有者である株主、子会社の非支配株主、及びオプションの所有者との直接的な取引による部分を除く)のうち、その期間中にリスクから解放された投資の成果をいう。なお、親会社株主に帰属する当期純利益は、純資産のうちもっぱら株主資本(繰越利益剰余金)のみを増減させる。
【出典:「財務会計の概念フレームワーク」第3章 本文9項(※注意)】
(3)包括利益と純利益の関係
包括利益のうち、投資のリスクから解放されていない部分を除き、(2)過年度に計上された包括利益のうち期中に投資のリスクから解放された部分を加えると純利益が求められる。
【出典:「財務会計の概念フレームワーク」第3章 本文12項(※注意)】
※注意※
平成25年の連結基準改正に伴い、当期純利益は被支配株主に帰属する当期純利益も含まれることになっています。概念フレームワークはこれに対応する改正がされていないので、解答例は連結基準の改正を反映して概念フレームワークの読み替えを行っています。
2.概念フレ 財務諸表の構成要素 包括利益・純利益(要約)
要約
【要約】財務諸表の構成要素 資産
(1)包括利益の定義
包利(※):純資産の変動額(資本取引除く)
(2)純利益の定義
純利(※):純資産の変動(資本取引除く)&リスクから解放
(3)包括利益と純利益の関係
純利=包利ーリスク未解放+過去の包利で期中リスク解放
⇒包括利益と純利益は、リスクから解放されているか?がポイント
(※)略語・用語の意味
要約で使用している略語や用語の意味です。
こちらは、一般的な略語・用語もありますが、僕が記憶する上で覚えやすいようにしているものも含まれます。
包利:包括利益
⇒ノートに書くときに略。「包」とだけ書く場合も。
純利:純利益
⇒ノートに書くための略
3.要約のポイント
包括利益と純利益は利益概念の考え方として重要です。
純利益・包括利益ともに純資産の変動が利益であると考えています。一方で、両者の差は「投資のリスクからの解放」を問うか問わないかです。
包括利益の方が利益概念として広いので、とりあえず包括利益=純資産の変動(資本取引除く)と覚え、純利益はこれに投資のリスクの解放・未解放を加減算するというイメージが良いです。
また、過去に計上された包括利益のうち、当期に投資のリスクから解放された部分を純利益に振り替える行為を「リサイクリング」といいます。
財務理論 第13回 概念フレームワーク(リサイクリング)ざっくり勉強法
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4.利用上の注意点
本要約は、僕が会計士試験合格を目指していた2013年~2015年頃の基準に基づいて作成しています。公開の主要な目的は、試験勉強時にどのような要約をすべきなのかという点の共有です。この辺りは予備校では細かく教えてもらえておらず、僕が独自に行ったノウハウなので、その点だけご留意いただいてご自身の勉強に活かしてください。
最新の会計基準に対する要約は、必要に応じて別途公開していく予定ですのでご承知おきください。