こんにちは、公認会計士ひでともです。
公認会計士試験、何度やっても受からない人っていますよね。
あなたは大丈夫ですか?
今回は、公認会計士試験の勉強法・マインドと称して、僕がこれまでに出会ってきた人達の中から、だいたい受からない人ってこういう特徴があるよね~という特徴を6つお話していきたいと思います。
会計士試験を目指す中で、一つの参考になれば幸いです!
1.会計士試験の勉強にコミットせず落ちる
これは当然と言えば当然ですね。
公認会計士に合格するために必要な勉強時間はおよそ3,000〜5,000時間と言われています。
最短の2年合格で3,000〜3,500時間の学習時間が必要になることから、最短合格では1日平均5時間程度の学習時間が必要となります。
1回で受からず2、3回と受験すると勉強時間は3〜4年となるため、5,000時間程度になります。
それでも1日平均で3〜4時間の学習時間が必要です。
この数字は1日たりとも勉強を休まないケースですので、大学の授業に出席したり、1ヶ月に何回か勉強から離れる日を考慮すると、実際に勉強する日は10時間近く学習することになります。
そう、これだけの時間を捻出するだけのコミットをしていない人はまず合格出来ません。
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大学生が会計士合格に必要な学習時間とペース配分。バイト・サークルは両立可能?
公認会計士に合格するにはどれくらいの勉強時間が必要なんだろう? そもそも大学生で目指したら全く遊べないんじゃないの? 会計士を目指す人が抱く素朴な疑問です。 ...
会計士試験の勉強にコミットする方法
とにかく腹を括って勉強してください。
1日10時間勉強するくらいのつもりでやり続けて、なんとか平均5時間の学習時間を確保できるんです。
2.会計士試験の論点を自分の頭で理解せず落ちる
公認会計士試験の学習範囲はとにかく膨大です。
入門期からのテキストを平積みすると、成人男性の平均身長を楽に超えるくらいの量になります。
すると必要になるのが、自分の頭で内容を理解して、自分なりの記憶のネットワークを作る努力です。
予備校の講義を単純に丸暗記をしたり、答練の回答を丸暗記しにかかってはいけないということです。
とにかく「何をしているのか」「どうしてこのように解くのか」「どうしてこういう制度なのか」といった「なぜ?」をもって論点を理解していなければ合格は難しいです。
合格者は程度に差はあれど、同じような思考で記憶・理解しています。
逆に受からない人ほど、真正面から暗記に走ろうとしてしまい、泥沼にハマっている印象です。
理解は時間が掛かるようですが、最初だけです。
色々な論点の理解が積み重なると、ドンドン効率的に理解・記憶出来るようになっていきます!
会計士試験の論点を自分の頭で理解する方法
対策は、僕が論文試験の勉強方法の記事で書いたような「資産テキスト」をドンドン作っていくことです。
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公認会計士試験の勉強法!僕が実践した資産テキストを作る方法。
短答式試験に合格して、いよいよ最後の壁である論文式試験。 12月の短答式試験後から8月の試験までの短期間で論文式試験の論述のための知識を蓄えなければいけません。 しかし量が膨大なので挫折してしまいそう ...
また、わからないから即講師へ質問に行くのではなく、どこまでがわかっているのか、どこがわからないのかを明確にして質問しましょう。
「この問題わからないから教えて」で答えを聞いて、丸暗記で乗り切ることも不可能ではありませんが、いったん自分で考える方法を身につけないと仕事上でも不都合が生じてしまいます。
3.会計士試験の予備校を信じず落ちる
これ、ずーっと会計士試験勉強を続けている人にありがちです。
どの予備校の自習室にひとりや二人必ず「ヌシ」がいますよね?
そういう人たちって他の予備校や講師の評判に異様に詳しかったり、何故か予備校のテキスト以外の書籍を持ち歩いていたりする印象がありませんか?
勉強を続けていて、答練や本試験で結果が出せないともはや何が正しくて何が正しくないのか分からなくなってしまいます。
しかし、そんな余計なことを考えている暇があれば予備校のテキストを信じて勉強しましょう!
予備校のテキストやカリキュラムは「受からせる」ために作られているので、適切に勉強していけば合格の可能性は必ず高まります。
4.試験の枝葉の論点ばかり気にして落ちる
答練を解いていると必ず含まれるいわゆる「C論点」。
こういう問題の出題意図は、直前期であれば試験のヤマ当ての場合もあります。
しかし、こういうC論点の問題は「後回しにする」練習をするための問題に使います。
もちろん復習の際はザーッと目を通して理解はしておきますが、よくわからないからとずっとこの問題について頭を悩ませることはまずありません。
C論点はそもそも出題頻度が低かったり、難問だったりするので、合格者レベルでも解けないケースが多いです。
そういった問題が解けないことで不安になり、やたらと枝葉の論点にこだわりA論点やB論点をボロボロ落とすという本末転倒な事態になってしまう人は一定数います。
試験の枝葉の論点に集中しない方法
枝葉の論点にこだわり過ぎないことが重要です。
答練では飛ばして当然、解けなくて当然の問題と理解して必要以上に不安にならないようにする意識を持ちましょう。
大事なのはみんなが取る論点を確実に取りに行くことで、100点をとる試験ではありません!
5.会計士には簿記1級が必要と勘違いして落ちる
公認会計士試験を目指すと日商簿記を受けるケースがよくあります。
特に短答式試験の前に日商簿記1級を腕試しで受験するのはよくあるパターンです。
しかし、会計士試験に合格出来ないひとたちの多くが「簿記1級に受からないと会計士試験に受からない」という大きな大きな勘違いをしています。
簿記1級は財務会計と管理会計のみですので、得意不得意が如実に現れます。
これに対して会計士試験は、財務会計と管理会計に加えて、監査論、企業法、租税法そして経営学(選択科目)と科目が増えます。
苦手科目を薄めてくれる科目ができるので、必ずしも1級に受からなければ通らないなってことはあり得ません。
現に僕の周りで知っている範囲でも簿記1級を持っていない会計士は3〜4人います。
普通わざわざ1級を持ってるかなど聞かないので、実際には結構な人数がいるんじゃないかなと思います。
1級に受からないと会計士試験に受かれないと勘違いし、1級対策に時間を割いてしまうと、本来受けるべき会計士試験の対策が疎かになります。
別の試験なので、出題傾向は当然異なっています。1級に受からないと会計士に受からないという思い込みは捨て、是非とも会計士試験の合格にコミットしましょう!
6.会計士試験当日にビビって落ちる
これ、とても残念ですが、結構いるんですよね。
十分合格水準の実力がありながら何故か当日落ちてしまう人。
僕の後輩にTACの全国模試で全国50位前後にいながら「落ちるかもしれない、落ちるかもしれない」とずっとおびえてる人がいました。
もちろんその後輩にとっては「不安」が勉強の原動力になっていたのは確かですが、論文式試験当日の順位は1000位でほとんどギリギリ合格ライン。
その人は模試では圧倒的に上位をとれるのに、自分への自信のなさで危うく不合格となるところでした。
もし普段が500位台の人だったとしたら、まず間違いなく落ちていたでしょう。
会計士試験当日にビビらない方法
このように、自分への自信のなさから実力を発揮できずにボロボロになってしまう人が一定数います。
本番の強さは、結局のところメンタルなんです。
例えばあなたは模試でいつも500位だったとします。
仮に模試で監査がボロボロでも、その他の科目は普通かそれ以上でトータルはいつもと変わらないみたいに、各科目で毎回コケる科目とコケない科目があるはずです。
全科目ボロボロだったことなんてありますか?
普通は全科目ボロボロなんて勉強してない人以外には取れないです。
そして何と言ってもあなたの後ろにはあなたより勉強していない人が500人もいるんです。
そう考えれば楽勝。後ろに500人いる。あなたができない問題は後ろの500人はまず解けない。
メンタルを鍛えるというと難しそうですが、そう自分に暗示をかけるだけのことです。
どうしてもメンタル的にきつい場合には、ちゃんと予備校で講師に相談しましょう。