論文会計学の財務理論対策、あなたはできてますか?
財理から目を背けると落ちますよ!
こんにちはひでともです。
短答式試験の際には財務は理論よりは計算を重視してる人が圧倒的に多いですよね。
理論は選択肢があるもので、肢の中から正解を選んでいく作業ですし。。。
そして見事短答式試験に合格したあなたを待ち受けるのが論文会計学の財務理論です。
論文では理論の論述が出てきてどうやって勉強したら良いか悩むもの。
僕がは認会計士試験に合格した経験をもとに、財務理論で「概念フレームワークが大事だと思う3つの理由」と「どこから抑えたら良いか」についてお話します!
1.僕が思う論述が苦手だった理由
最初に論文式の勉強を始めたころ、論述がとても苦手でした。
それは、今まで選択肢が記憶の引き出しを開けてくれるトリガーになっていたからです。
選択しから選べば良かったものを「〜とは?」とか定義聞かれたり、「基準の考え方」を述べたり、2つの基準を概念フレームワークの質的特性の観点から比較させたり。
こんな感じで自分からキーワードを引き出さなきゃいけないからグッと難易度が上がるんです。
はじめのうちは「資産の定義は?」と聞かれてもちゃんと解答出来ないのが普通と言えるくらい書けません。
資産の定義:
過去の取引又は事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源を言う。
財務理論が出来るメリット
これは個人的な感想ですが、財務理論が出来るようになって点数に安定感が出ました。
計算は凡ミスで大きく失点することはありますが、理論ではあまりありません。
よほど論点がズレた解答ばかりしてしまわない限り得点のブレは少ないからです。
だから得点の最低ラインが確保出来て、計算ミスっても大丈夫なようになりました!
2.論文式試験の勉強法
冒頭でもお話ししましたが、論文式試験の論述は結構重要で、出来ないと落ちます。
だから「計算で行ける!」と理論を舐めずにしっかり対策をするのがとても大事です。
僕が実践した方法はテキストを回せるように作り込む(資産化する)ことです。
そうする事で最初に頑張れば、そのあとはひたすら回し続けるだけとなります。
これだけで結構上位で成績を維持することが出来ちゃったりもします(笑)
この勉強方法には2つのポイントがあります。
「①要約」と「②使い回し」です。
僕はこれらを実践することで、論述に不安を抱えることはなくなりました。
回すテキストの作り方については以下の記事で説明しているので参考にしてください。
-
-
公認会計士試験の勉強法!僕が実践した資産テキストを作る方法。
短答式試験に合格して、いよいよ最後の壁である論文式試験。 12月の短答式試験後から8月の試験までの短期間で論文式試験の論述のための知識を蓄えなければいけません。 しかし量が膨大なので挫折してしまいそう ...
また、実際の財務理論の問題と解答をどのように要約するかを記載した記事はすべてこちらにまとめていますので、こちらも参考にしてください。
3.論文式会計学でまず抑えたい論点
お待たせしました。
それでは論文財理でまず真っ先に、確実に抑えたいポイントについて説明します。
抑えるべき論点は「概念フレームワーク」です。
僕は概念フレームワークをしっかりやったおかげで財務理論が得意になりました。
概念フレームワークが重要な3つの理由
理由1:概フレは会計基準の基礎
僕はまず概フレを抑えました。
この概フレ、とっっっっっても使い勝手が良いんです。
会計基準は概フレベースで作りましょうよという演繹的な方法で作られるからです。
会計基準の考え方の基礎に概フレがあるんですね!
理由2:分からない問題への緊急措置用
個人的にはこの緊急措置用に使える知識というのが結構重要だと思います。
会計基準のベースが概フレですので、分からない問題が出ても対応可能です。
「とりあえず概フレの資産の定義でも書いとけ」と1点を稼ぎに行けます。
論文は短答と比べて素点が低めなので、1点を馬鹿に出来ませんし、会計学は財務と管理を合わせて300点の科目。
結果に与えるインパクトは他の科目の3倍です!!
理由3.なんか書いてれば思い出す。
考えてても思い出せないのに、何か別の事をしだすと突如思い出すことってありますよね!
それと同じで全く手を動かせないと何も思い出せないのですが、書いてると「あっ!」と閃いたりします。
とりあえず書き始める道具としても概フレって便利です(笑)
とりあえず資産の定義を書いて、、、、とペンを走らせ始めると突然ひらめく事が結構あるんです。
概念フレームワークで覚えるポイント
■資産・負債の定義
■会計情報の質的特性
これ、ガッチリ抑えるだけで点数に安定感が出ると思います。
マジでしっかり覚えた
資産・負債の定義の覚え方
これは短いので正直丸暗記した方が早いかもしれないです。
強いてコツがあるとするならば、「〜経済的資源を」までは全く同じということです。
■資産の定義:
過去の取引又は事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源を言う。
■負債の定義:
過去の取引又は事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源を放棄もしくは引き渡す義務又はその同等物を言う。
「支配してる経済的資源が資産、それを引き渡す義務が負債」とセットて覚えるのが良いかもしれませんね!
これも要約と使い回しの一部です!
財務理論 第9回 概フレ 財務諸表の構成要素(資産)ざっくり勉強法
財務理論 第10回 概フレ 財務諸表の構成要素(負債)ざっくり勉強法
会計情報の質的特性
次に覚えるのは質的特性です。
質的特性は財務報告の目的であり、会計基準の設定趣旨を理解する上で非常に重要です。
理解する際には全体の構成を「家」のように覚えると良いです。
まずは屋根であるのが「意思決定有用性」で、財務報告が果たすべき究極的な目的です。
つぎにこの屋根を支える柱としての「意思決定との関連性」と「比較可能性」です。
最後にその柱を基礎として支える「内的整合性」と「比較可能性」です。
屋根:意思決定有用性
柱 :意思決定との関連性・信頼性
基礎:内的整合性・比較可能性
解答する際は質的特性の観点から書く事が多いので、全部覚えるのが良いです。
しかし、敢えて優先順位をつけるのであれば比較可能性からだと思います。
経験上、一番よく使われる部分だと思います。
会計基準を作成する際はやっぱりIFRSなどの国際的な会計基準との比較も論点になります。
だから比較可能性が一番出やすいし、2つの考え方説明する際にも「国際的な会計基準との比較可能性の観点からも有用」みたいに使えます。
-
-
財務理論 第6回 概念フレームワーク(会計情報の質的特性)ざっくり勉強法
こんにちは、公認会計士ひでともです。 僕が会計士を目指した際に、解答を覚えるために行った「要約」を公開します。 ひでともなぜ僕が要約した理解&暗記を重視しているのかは、こちらです &nb ...
4.最後に・・・
今回はまず最初に僕が抑えたポイントについてお話ししました。
論文式試験全般に言えることですが、早い段階でしっかりと回すテキストを作り上げる事が、合格への近道だと思います。
論述は一度理解してしまえば定期的にサラッと復習するだけで問題なく書けるようになる反面、最初はどうしても時間がかかります。
そこでグッと堪えてスタートダッシュを決めれば合格間違いなしです!
僕の経験があなたのお役に少しでも立てれば幸いです!