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簿記3級独学合格を目指す大学生必見!効率的な勉強法とは?

簿記3級はビジネスの基本となるスキル会計に関する分野の資格一つです

特に大学生にとっては、就職活動や企業をする際に抑えておきたい最低限の基礎知識として非常に価値があります。

しかし、簿記の学習は初めての人にとって難しく感じることも。

そのため、この記事では現役公認会計士である僕が、簿記3級を効率よく学ぶための3つのポイントを紹介します

初めて受けた時は絶対こんなん無理だろ・・・と思いました

テキスト選びこそ簿記3級の効率的学習に必須のツール

簿記3級の学習効率を最大化するために最も重要なのがテキスト選びです。

特に、初心者にとっては理解しやすく、実際の試験内容に合わせたテキストを選ぶことがとっても大切

例えば、次の3つの観点でテキストを選ぶのがオススメ

テキスト選びの視点

  1. 最新の試験内容に対応している
  2. 初心者向けのでイメージ図が豊富
  3. 例え話や具体例が豊富

この3つの観点でテキストを選べばまず間違いなく、あなたの学習の効率を大きく上げることができます

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できれば例題が多く含まれているものが良いですね。

ちなみに模試や過去問集は別途購入するのがオススメ。

例えば「すっきりシリーズ」は私がいつも爆推ししているので、「考える面倒くさい」って人はこれにしておけば間違いないです

スッキリわかる 日商簿記3級

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個人的なおすすめポイントは「解説動画」があること

独学初期で悩むのはテキスト情報だけだとよくわからないという問題。そこを解決してくれるのが動画解説です。動画コンテンツがあることによってテキストだけより効率的に学習することができます

スッキリうかる 日商簿記 3級 本試験予想問題集

予想問題9回+ネット試験対策5回=14回ということで、問題数も申し分ない。個人的には最低5回分は解くべきと考えているのでこれだけの分量があれば申し分ない。

苦手な部分の学習をするのに最適です。

これらを活用することで実際の試験にも対応しやすくなりますね。

まあ理想的には自分でテキストを探して、合うものを探すことですのであくまで参考にする程度にしておいてください。

より詳しい解説はこちらの記事を参考に↓

https://hidetomo-blog.com/boki3kyutext/

 

学習スケジュールを制すものが簿記3級を制す

次に、短期間での合格を目指すためには、計画的な学習が必要です。

簿記3級には50~100時間程度の学習時間が必要と言われているので、1日2時間勉強しても最短で25日~50日はかかることになります。

まず試験日程(6月、11月、2月)のどこで受験するのかを確認し、そこから自分が1週間に掛けられる学習時間を割り出していきましょう

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1日1時間、土日2時間であれば1週間に9時間ですね

つまり50時間÷9時間/週=5.6週間なので1カ月半ほど前からの学習開始ということになります

仮に70時間だとするとざっくり2カ月です。

もちろん学習スタイルは、自分のライフスタイルに合わせればOKです。

週末や長期休暇を利用して集中的に学習する方法や、毎日の短時間学習を継続する方法などがありますね。

ただ、大学生なら毎日1時間~2時間、休みの日に2~4時間という学習方法がおすすめ。

理由は「継続的に学習することで”思い出す”手間が省ける」から

思い出すことに時間を使うのはムダでしかないんです。一気に理解してさっと合格するのが独学する上で重要です

より詳しいスケジュールの解説はこちらの記事を参考にしてください

https://hidetomo-blog.com/boki3kyu-itsukara/

これは盲点!電卓を軽視すると簿記3級は100%不合格

簿記3級で一番ないがしろにされるのが「電卓です。

電卓を軽視すると下手すると不合格になる可能性もあるくらい、意外に重要なツール

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だって3桁超えたら暗算できないでしょ?

と言われても、どの電卓を選べば良いのか迷う人も多い。

より具体的な選び方やオススメの電卓については、こちらで詳しく解説をしているのでぜひ参考にしてみてください。

https://hidetomo-blog.com/boki3-dentaku-osusume/

 

本記事では「1,000円以下の電卓がダメな理由」についてを解説します。

簿記3級ごとき100均や1000円以下の電卓で十分という人もいますが、絶対にやめてほしいです

1000円以下の電卓がNGな理由

1.桁数が10桁しかない

ほとんどの場合で10桁しかない。家計簿をつけるなら10桁もあれば十分ですが、簿記の試験となると話は別

10億円までしか計算できないのはやや心もとなく、12桁以上ないと万が一10億以上の計算をしなければならなくなったら終わります。

2.高速で電卓をたたくことに対応しきれない

簿記3級の試験では「高速で電卓が叩く」ことになります。

1000円以下の電卓の場合には高速での打鍵に対応していないことも多く、素早い計算の邪魔になります。

電卓をたたくのはあくまで計算のためであり、そこに時間を割かなければいけないのはもったいないです。

3.1回落ちたら即損失

簿記3級の受験料は2,850円。

つまり2回目での合格の場合には6,700円(受験料2,850円×2+電卓1,000円)かかる

プロ仕様の電卓でも2,000~4,000円程度で購入できることを考えれば、2,000円の電卓を購入して1発合格なら4,850円だ

目先の電卓の金額より、万が一電卓のせいで落ちてしまった場合のことを考える方が良い

4.次のステップに進むなら買替が必須

最初は簿記3級だけのつもりが、2級・1級、公認会計士や税理士へ・・・

といったステップアップをするケースは大学生の場合かなり多い。

となると、その先では帰納的にも1,000円電卓では全く役に立たないので、買替が必要になる。

であれば、はじめからプロ仕様を買っておいた方が良い

簿記3級合格をめざすあなたへ・・・

簿記3級の学習は、正しい方法でアプローチすれば難しくないです。

テキスト選び、学習スケジュール、電卓選びという3ポイントを実践して、効率的な学習を目指してください!

継続的な努力と、適切な方法での学習が、簿記3級の合格への近道です。

簿記の知識は今後何かしらのビジネスをする際にも必ず役に立つ「生きた知識」になります。

大学生のうちに基礎をしっかり押さえておけば圧倒的アドバンテージになりますよ!

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